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プロフィール
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Author:宵流比呂
この館の館主、宵流比呂(ヨイナガレヒロ)と申します。 ここは、夢と現実の狭間・・・。 あなたの心を揺り動かす何かを、見つけることができますように・・・。
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エゴイスト第6話 〜JEAN CLARA(ジーンクララ) ペンダント(ホワイト)〜
《今回登場する商品 JEAN CLARA(ジーンクララ) ペンダント(ホワイト)》
エゴイスト第6話 〜JEAN CLARA(ジーンクララ) ペンダント(ホワイト)〜 (第5話はコチラ) 『驚いたなぁ。マツダさんが、ルイコさんの上司だったなんてな』
リュウが首をすくめた。
『マツダさんは、オレの大学の先輩なんだ。そんで、オレのアコガレの人・・・』
『おいおい、リュウ・・・。そんなに持ち上げても、奢らねぇぞ?』
右手にマツダ。左手にリュウ。 二人の間の席に、勧められるままに腰掛けたルイコだったが、自分を挟んで会話する彼らの話を聞きながら、なんとも居心地の悪い気分を味わっていた。
『オレの方こそ驚いたよ。リュウ、うちの優秀な設計士をどうするつもりなんだ?お前は・・・』
『人聞きの悪いことを言わないでよ、マツダさん。・・・オレ、ルイコさんのこと・・・ま、いっか』
リュウは、持っていたグラスに口をつけると、半分ぐらい残っていた液体を一気に飲み干した。
『どうしたの?今夜はえらく無口だね、ルイコさん』
うつむき気味だったルイコは、リュウに顔を覗き込まれ、慌てて笑顔をつくった。
『そ、そんなことないわよ。ちょっと驚いただけ』
少しだけグラスの中のスクリュードライバーに口をつけ、ルイコはリュウに向かって言った。
『でも、部長代理と貴方は年齢も違うし、同じ大学でも接点があるとは思えないけど・・・』
『そうだよなぁ。モリムラ君が不思議がるのは当然だ。リュウはまだ、卒業して間もないし、オレはすっかりオヤジだしな』
『ほんとほんと。ゼネレーションギャップも甚だしいよねー』
リュウが面白そうに笑い、ルイコは慌ててマツダに振り返る。
『そ、そんなつもりで言ったわけじゃないですよ、部長代理、まだまだお若いし、とても40代にはみえませんから』
慌てて言い訳をするルイコに、二人の男が大笑いする。
『いや、仕事場ではみられない姿だな』
『オレも、こんなルイコさん、初めてみたよ』
ルイコは、がっくりと肩を落とす。 ここまで自分のペースを乱されると、腹も立たない。
『マツダさんとはね』
ひとしきり笑った後、リュウが言った。
『大学の研究室で出会ったんだ。この人、設計事務所勤務しながら、オレの大学の非常勤講師してたんだ』
リュウの前におかわりのグラスを置いたバーテンダーに少し会釈をし、彼は続けた。
『オレ、その時、学校のことも、世の中のことも、何にも興味なくてさ。ただ毎日を意味なく暮らしてる・・・って感じだった』
マツダもルイコも、リュウの話に静かに耳を傾けた。
『そんな時、マツダ先生に会った。最初は、なんだ、このうっとおしいオヤジは・・・と思ったけどね』
マツダが苦笑する。
『でも、話したりしてるうちに、先生のペースにはまっちゃったっていうか・・・いや、本当に先生はかっこいい大人だよ』
『そりゃ、光栄だな』
リュウの方を見て、マツダは少しだけ嬉しそうに笑った。
『オレの何が、お前にそう思わせたかはわからないがな・・・オレはいつだって自分に正直なだけだよ』
『それがかっこいいんだよな。あの頃、本当にフラフラしてたもん、オレ』
『ま、そんな時期があっても、それはそれで良かったんじゃないか?』
『そうだな・・・』
二人の男の会話を、ルイコはぼんやりと聞いていた。 口にしたアルコールが、ゆっくりと全身にまわる。
『でも、世間って本当に狭いよね。ルイコさんとマツダさんが同じ会社っていうのも驚いたけど、あのマツダさんが、設計事務所やめて、大手の建設会社の社員になったってのも驚きだなぁ』
リュウが、視線を宙に浮かせて、呟くように言った。
『マツダさん、アウトローなタイプだと思っていたけど・・・大手なんてガラじゃないでしょ』
『ま、な。でも、いろいろあるんだよ、大人には・・・』
『まぁ、いいけどね・・・。そのおかげで、今、めちゃくちゃ面白い展開になってるんだから』
リュウは、ルイコの方を見て言った。
『オレの大好きな先輩二人とこうして飲めるなんて、今夜は最高だよ』
彼は、にっこりと笑った。
『しかし、オレだって驚いたぞ?』
マツダがつまみに出されたチーズを片手に言う。
『君らこそ、いったいどういう知り合いなんだ?』
『オレ達、この店で偶然に出会ったんだ。何ヶ月前になるかなぁ・・・二人とも建築関係だってことで、意気投合しちゃってね』
『やっぱりな。結局ナンパだろうが。・・・モリムラ君、こんなのに引っかかって、気の毒になぁ』
『あのねぇ・・・これは運命の出会いってやつでしょ。まぁ、おじさんにはわからないかな』
『相変わらずお前は失敬なやつだな・・・。もっと先輩を敬えっ』
両脇で楽しそうに戯れる男二人を、ルイコはいまだぼんやりと眺めていた。
『ところで、今まで聞いたことなかったんだけど、ルイコさんって大学どこ?』
『えっ?』
急に話をふられ、ルイコは慌てる。 そんな二人の会話を、マツダが遮った。
『ところでな、リュウ。今日は、モリムラ君がプレゼンを一つ終わらせたんだ』
『プレゼン?』
『リゾートホテルの社内プレゼンだけどな。今夜は君に出会えて良かった。打ち上げにちょうどいい』
ルイコのグラスが空になっていることを確認し、マツダはバーテンダーに手を挙げて合図をした。
『さぁ、改めて飲みなおすか』
マツダはルイコの方を向き、グラスを上げた。
『あ、ありがとうございます』
ルイコも新しく運ばれてきたグラスに手をかける。
『ふーん・・・それじゃ、ちょうど良かったな』
三人で乾杯をしたあと、リュウが上着のポケットから小箱を取り出し、ルイコに渡した。
『これ、オレからのプレゼント。開けてみて、ルイコさん』
リボンを解いたその小さな箱には、“JEANCLARA”の文字。 ゆっくりと開けてみると、中から出てきたのはキラリと輝くネックレスだった。
『かわいい・・・』
セパレート使いで、プチペンダントとピンキーリングに使い分けできるタイプ。 シンプルなデザインだが可愛らしい。
ルイコは思わず顔をほころばせた。 ワンポイントのカラージルコニアが、このペンダントを選んだリュウのセンスの良さを物語る。
『昨日、職場の近くの店で見つけて、つい衝動買いしちゃったんだ。高価なもんじゃないから、安心して受け取ってよ』
少しためらう素振りを見せたルイコに、リュウは笑顔で言った。
『ほんとにもらっていいの?』
『もちろん。だってルイコさんのために買ったんだから・・・。ちょっと貸して』
リュウはルイコの手からペンダントを受け取ると、それを彼女の首につけた。
『ありがとう』
ルイコが笑顔で言い、リュウもはにかんだような笑顔でそれに応える。
『よく似合うじゃないか』
二人の様子を見ていたマツダが、ルイコの胸元に揺れるペンダントをチラリと見て言った。
『しかし、いいセンスしてるな、リュウ。彼女のイメージとぴったりだ』
そして、ニヤリと笑う。
『若いやつと付き合うと、本当に勉強になるよ、おじさんは』
肩をすくめたマツダに、二人は思わず吹き出したのだった。
(続く)
さすが、リュウ君(笑) 部長代理、一足遅れをとっちゃったかしら(笑)
素敵なアクセサリーって、女の身も心もキレイにするわよね。 JEAN CLARAのアクセサリーは、シンプルだけど存在感たっぷり。 いろんなシーンに重宝するはず。 彼におねだりするにしても、自分自身にプレゼントするにしても、お手ごろなお値段でのご提供。 いろいろなタイプをご用意したので、お好きなデザインをお楽しみくださいな。
リュウ君がルイコさんにプレゼントしたのは、セパレート使いできるタイプ。 リングだけでもこんなにキュートvv

その他にいろいろなタイプをご用意。 今回は特別に、全て5000円(送料、税別)でご奉仕! これを機会に、人気ブランドJEANCLARAのお好きなタイプをぜひどうぞvv
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エゴイスト第5話 〜ジョルジュレッシュ レディースウォッチ〜
《今回登場する商品 ジョルジュ レッシュ レディースウォッチ》
エゴイスト第5話 〜ジョルジュレッシュ レディースウォッチ〜(第4話はコチラ)
今回ルイコが設計を任されているリゾートホテルは、客室数20ほどの比較的小規模なものである。 だが、その分お客のもてなしを重要視し、ホテル側から提示されたコンセプトは“週末セレブ”。 誰もが、贅沢にゆっくりと時を過ごせる空間が望まれている。
ホテル側からは、部屋数やレストラン数など、機能に関する具体的な要望があっただけで、デザイン等は全て設計側に委ねられた。 設計者としては、自分の考えや思いを随所に活かすことができる、願ったりかなったりの仕事であった。
専務を含む上司や設計部の同僚を前に、ルイコは自分の用意した草案をもとに、このプロジェクトに関する考えを淡々と述べた。 彼女のプレゼンが一通り終わった後、それを聞いた面々から意見が出される。
ルイコの発想と努力は認められたようで、あまり否定的な意見は出ず、彼女は心の中で安堵の息をついた。
『この風呂は、どうなんだろうねぇ。私にはよくわからんが、最近の女性達はこういうのを好むのかね』
プランの女性用浴室の部分を指さし、専務が笑顔で口を開いた。
『近頃はアロマセラピーなどもブームで、花や草木などの自然な香りに癒しを求める女性が多いですからね』
専務の隣にすわっていたマツダが、ルイコの代わりに答える。
『ただ、彼女は良く考えてますよ』
マツダはルイコに向かって笑顔でうなずいてから続けた。
『これは花壇に囲まれた内部の浴室ですが、それだけじゃない。・・・この窓を見てください』
プレゼン用の資料を一枚めくり、マツダは浴室のスケッチを見せた。
『この窓の位置は良く考えられています。方角、角度的に、夜はここから月明かりが差し込むはずです。夜は照明を落として、ランプか蝋燭の明かりを演出すると、幻想的になるでしょうね』
ルイコはマツダの説明に驚く。 彼の言ったことは、確かにルイコの意図したところだったのだが、自分の趣味に走りすぎているような気もしてプレゼンでは表面には出さなかったのである。
『うーん・・・。さすがに女性の細やかさが出たプランだねぇ。男の設計じゃここまで考えもつかないからね』
専務は上機嫌で、席を立った。
『モリムラ君。いいプレゼンだったよ。まだまだつめないといけないところも多いが、この調子で頑張ってくれよ』
ありがとうございます、とルイコは頭を下げた。
『あ、それと、マツダ君』
専務が、部屋を出る前にマツダにも声をかけた。
『モリムラ君と君はいいコンビになりそうだ。これからは彼女も大変になるだろうから、フォロー頼むよ』
マツダも立ち上がって頭を下げる。
『もちろんそのつもりです。彼女の発想には学ぶところも多いですからね。僕も勉強させてもらいますよ』
『部長代理。先ほどはありがとうございました』
昼休憩にデスクで雑誌をめくっていたマツダに、ルイコが声をかけた。
『プレゼンのことか?オレは別に何もしてないよ。君の実力だろう?』
『いいえ、部長代理にいろいろ教えていただいたから、あそこまで煮詰めることができたので』
『ま、大変なのはこれからだ。明日からはチームを組んで動いてもらうけど、今日はこれで早じまいしたらどうだ?』
マツダはそう言いながら、デスクの一番上の引き出しから、一枚のチケットを取り出した。
『ちょうど今、いい建築展やってるんだ。リフレッシュしてくるといいよ』
美術館で開催している、海外の大御所建築家たちの作品を並べる企画展。 ルイコが尊敬している建築家の名前もあった。
『お言葉に甘えて行ってきます』
チケットを受け取り再度頭を下げたルイコに近づき、マツダは小声で囁くように言った。
『今朝の旨いコーヒーのお礼だよ』
ルイコの心が何故だか、ドキリ、と動いた。
久しぶりに解放された気がする・・・。
建築展でじっくりと作品に浸った後、ルイコは気に入っているイタリアンの店で早めの夕食をとった。 作品のパンフレットをめくりながら、ゆっくりと時間を過ごす。
食事の後、彼女は自分の腕時計で時間を確認した。 牛革のベルトのシンプルなデザインの腕時計は、2ヶ月ほど前、通りすがりに惚れ込んで衝動買いしてしまったものだ。
ジョルジュ レッシュ。 この時計のブランドの名前だ。 パリのアパレルメーカーである。 創始者であるジョルジュ・レッシュは1938年生まれで、20歳の時にモード界にデビュー。 その10年後には「ジョルジュ レッシュ社」を設立し、現在も世界的アパレルメーカーとして活発な動きを続けている。
10年で自分の居場所を作ったジョルジュ・レッシュ。 時計を手に入れた時はそんな経歴を知らなかったが、今は、彼の10年の重みを自分と重ね合わせ、愛着を感じているルイコなのであった。
時計の針は、午後6時を指していた。 その時、彼女の携帯電話がブルブルと震えた。 マナーモードにしていた携帯を確認すると、メールを一通受信していた。 スギウラリュウからのメールだった。
《これからどう?》
短い一文を確認し、ルイコは返事を返した。
《了解。では、いつもの店で7時に》
またすぐに携帯が震えた。
《実はもう店にいるんだ。早く会いたいな。待ってる》
ルイコは、微笑みながら席を立った。
待ち合わせの店に着くと、ルイコはいつものように店内を見回した。 カウンターのいつもの席に、リュウの後姿が見えた。
ルイコは早足で近づきかけ、不意に立ち止まった。 リュウは、隣に座っている誰かと楽しそうに談笑している。
相手はスーツ姿の男のようだ。
知り合いかしら・・・。
ルイコは、ゆっくりと近づいた。
そして、また、立ち止まった。 その男の後姿には見覚えがあった。
!?なんで、あの人が、リュウと一緒に・・・。
思わず引き返そうと思ったとき、リュウよりも先に、隣の男の方が振り返った。
『モリムラ、君?』
彼が振り返った時、“エゴイスト”の香りが、ふわりと漂ってきたような気がして、ルイコはその場に立ち竦んだ。
(第6話に続く)
あらあら、意外な展開ね・・・。 気になる二人の男を前にして、ルイコさん、どうするのかしら・・・?
今回の商品は、腕時計。 シンプルだけど洗練されたデザインのジョルジュレッシュのレディースウォッチを大特価でご提供vv メンズもあるので、気になる彼と、おそろいでどうぞvv
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エゴイスト第4話 〜コーヒードリッパーミルセット〜
《今回登場する商品 コーヒードリッパーミルセット〜》
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エゴイスト第4話 〜コーヒードリッパーミルセット〜(第3話はコチラ)
マツダレイジが残業をしていたルイコに差し入れをした夜、そしてスギウラリュウから思いがけない告白をされた夜から、一週間が過ぎた。
この間、ルイコはリゾートホテルプロジェクトの草案作成に全神経をそそいだ。
マツダとの関係に特に変化はないし、リュウにもあの夜から会ってはいない。
時刻は朝の8時。 この時間、オフィスルームにはまだ、ルイコのほかに誰もいない。
今日の午前中に、プロジェクトの社内プレゼンテーションが行われることになっていた。 設計部の上司はもちろん、今回は専務も同席するらしい。 久々のプレゼンで、緊張してはいるが、今までやってきたことを全力で伝えるのみだ。
これを乗り越えると、今度はいよいよクライアントへの本格的なプレゼンにうつる。 こうやって自分の思いが一つ一つ形になっていくのだ。
ルイコはふと、窓の外を見下ろした。 3階の設計部は、ビルの玄関側に位置している。
何気なしに玄関付近を眺めていたルイコは、思わず呟いた。
あ、部長代理・・・。
いつもは勤務開始10分程前にやってくるのに、今朝はいやに早い。
軽いため息を一つ落とし、ルイコは二人分のコーヒーをいれるために、給湯室へと向かった。
ルイコの会社の給湯室は少し変わっている。
一般の会社より広めに作られているその部屋は、狭い喫茶店のような趣がある。 カウンターが設えられ、6人くらいはストゥールに腰掛け、コーヒーを楽しんだり、勤務後にはアルコールを楽しんだりできるようになっている。
そして、カウンターの片隅には、コーヒーミルとコーヒー豆が常備されている。 いつでもコーヒーが飲めるようにサーバーも置いてあるのだが、頭の中で自分の仕事のことを考えながら、ゆっくりとコーヒーを挽く時間も許されているのだ。
気分転換にちょうどいい、と社員にも好評のコーヒーミルを、カウンターの中央に置き、ルイコはストゥールに腰掛けた。 時間をかけて豆を挽き、香りを楽しむ。
それから、挽いた豆をドリップし、二人分のコーヒーを丁寧に入れた。
トレイにカップをのせ、オフィスに戻るルイコの足取りが、心なしか軽く感じられるのを、彼女本人は気づいてないようだ。
設計部に戻ると、マツダが自分のデスクで新聞を広げていた。
『今朝はえらく早いんだね』
『部長代理こそ、どうしたんですか?』
『いや、恥ずかしい話なんだが、昨夜友達と飲んでてすっかり遅くなっちまってね。近くのホテルに泊まったんだ』
マツダは照れ笑いを見せながら言った。
『なんだか朝早く目が覚めちゃってね。ここで朝飯にしようと思って』
そう言いながら、デスクの上に置いてあったコンビニの袋を取り上げた。
ルイコはマツダのデスクにコーヒーを置いた。
ありがとう、と礼を言いながら、彼はカップを口元に運ぶ。
『ん?・・・朝からこんなにうまいコーヒーが飲めるとは思わなかったな』
マツダは心から嬉しそうに微笑んだ。
『わざわざ豆をひいてくれたの?』
『コーヒーを入れようと思っていたら、部長代理が玄関を入られるのが見えたので』
『そう・・・。随分早くから出勤してたんだね。・・・プレゼンの仕上げかな?』
『いえ、それは出来上がっているんですけど・・・。自分でシュミレーションする余裕が欲しかったので』
マツダは頷いた。
『今日は楽しみにしてるよ。何、大丈夫さ。オレがそばについてる』
(第5話に続く)
朝はやっぱり美味しいコーヒーよね。 でも、ルイコさん、どんな心境の変化なのかしら〜? でも、嫌いな男のために手間隙はかけないわよね(謎笑)
てなわけで、今回登場する商品は、『コーヒードリッパーミルセット』 豆を挽くときに漂う香りって本当に癒されるのよね。 それに、挽くときの音、ゆっくりと流れる時間にも癒しが。 贅沢な時間をご堪能くださいませvv
| コーヒードリッパーミルセット 販売価格¥3,465 ●ハコ約35.2×17.5×13cm・重量=約1.1kg●コーヒーミル=木・スチール・真鍮、ドリッパー本体・カ… |   |
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エゴイスト 第3話 〜コントレックス〜
《今回の商品 Contrex(コントレックス) ペット 1.5L(×12)》
エゴイスト 第3話 〜コントレックス〜 (第2話はコチラ)
ピピピピ、ピピピピ・・・
聞きなれた音をぼんやりと感じ、ルイコは夢見心地に手を伸ばす。 目覚まし時計のボタンを押し、彼女はうーん、と思いっきり身体を伸ばした。 それから、あらためて時計の針の位置を確認する。
6時か・・・。 一応4時間は眠れたみたいね。
ルイコはもう一度身体を伸ばし、それからゆっくりと起き上がった。 ベッドを降りてキッチンに向かった彼女は、冷蔵庫の中からミネラルウォーターを取り出し、ソファーに腰を下ろした。
《コントレックス》 そう記されたボトルの口を開け、ゴクゴクと一気に流し込む。 乾いた身体のすみずみに、潤いが満たされていくのを感じながら、彼女は昨夜のことを思い返していた。
マツダレイジからリゾートホテルプロジェクトの指摘を受けた後、ルイコは何も言うことができなかった。
『リゾートホテルは不特定多数の人が、一時の夢を求めてやってくる場所だ。 いろんな人間の気持ちになって、いろんな可能性と、方向性を探ってみなきゃな』
彼にそう言われ反発する気持ちもあったが、その裏に自分の価値観だけを絶対的に信じ、何か本質的なものを忘れている自分の存在にも気づいていた。
『ま、ゆっくりと考えればいいさ』
マツダは立ち上がって言った。
『今回のプロジェクト、君ならやれるよ。オレはそう信じてる』
うなずくマツダの瞳は、妙に真剣味を帯びていて、ルイコは思わず彼から視線をそらした。
じゃあな、と、部屋を出て行く彼の後姿を見送った後、ルイコは大きなため息をつき、座っていた椅子の背にもたれかかった。
・・・まったく・・・ 言いたいことだけ言って、さっさと帰るのね・・・。
目の前の図面に目を落としながら、ルイコは持っていたシャープペンを携帯にもちかえた。 アドレス帳からある番号を選び、携帯を耳にあてる。 何回かのコール音の後、相手のもしもし、という声が聞こえ、ルイコがそれに応えた。
『リュウ?これから時間ある?』
少しだけ甘えたような声。 相手の返答を聞き電話を切ったルイコは、デスクのライトを消し、帰り支度を始めたのだった。
ルイコが目当ての店についたとき、彼女の腕時計は11時過ぎを指していた。 ウィークデーだからだろうか。 週末には客でいっぱいになるはずの店内だが、今夜はいやに静かだ。
入り口から少し入ったところでぐるりと店内を見回したルイコの視線が、カウンターに腰掛けた一人の男の後姿でとまった。 彼女はゆっくりと彼のもとに近づき、隣の席に滑り込むように座る。
『早かったのね』
男はルイコの姿を確認して、満面の笑みで答えた。
『当たり前じゃないですか。オレ、いつだってルイコさんの誘いを待ってるんだから』
20代前半、といったところだろうか。 長めの茶髪にまだあどけなささえ残る笑顔。
『どうしたの?ルイコさん。ちょっと疲れてる?仕事、忙しいんだ・・・』
『そんなに疲れて見える?仕事は確かに忙しいけど、体力的にはまだまだ許容範囲だと思うんだけど』
『ルイコさんは頑張りすぎるからなぁ。あ、いつものでいい?』
ルイコがうなずくのを確認し、男はカウンターの中のバーテンダーに手を上げた。
『リュウはいつも元気だね』
ルイコのためにスクリュードライバー注文し、彼はあらためて彼女と向き合う。
『うん、オレ、元気だけが取り柄』
いたずらっ子のように笑うリュウを見て、ルイコの顔も思わずほころぶ。
『いいよ、ルイコさん。愚痴言っても』
そう言いながら、身体ごとルイコの方に向き合う。
『・・・ううん、リュウの顔を見たら、なんか元気出てきた。乾杯しよう』
彼女は笑顔を返しながら、自分の前に置かれたグラスを手にした。
カチン、と小気味いい音がした。
『ねぇ、リュウ。シャネルのエゴイストって香水知ってる?』
『あぁ、聞いたことあるよ。どんな匂いかは知らないけど、存在感のある大人の男・・・って感じがするって、誰か言ってたなぁ』
リュウが少し考え込むようなしぐさをする。
『オレ、エゴイストって言葉、嫌いじゃないんだよな』
一息ついて続ける。
『悪く言えば「オレ様主義」ってことだけど、良く考えれば、自分をしっかり持ってる、ってことでしょ?オレさ、自分が信じたことには妥協しない男になりたいんだ』
そう言ったリュウの顔と、今一番思い出したくないはずのマツダレイジの顔が重なって、ルイコは少し慌てる。
『初めて会った時の事、覚えてる?』
リュウが再度ルイコに向き合う。
『この店で、ルイコさん、カウンターのそこの席に座って一人で飲んでた。「声かけるなオーラ」をだしてたけど、オレ、なんか気になってさ・・・』
『・・・「お姉さん、ひとり?」って声かけて、私に睨まれた・・・』
『そうそう、本当に恐かったよ、あの時のルイコさん』
二人はどちらからともなく、声をたてて笑った。
『でもさ、オレ、声かけずにいられなかったんだ。なんかよくわからないけど、強くて男前なお姉さんが、悩んでる姿ってすごくかわいいんだな、って思った』
『別に悩んでたわけじゃなかったけどね・・・』
リュウはため息をついて、ルイコの頭をポンポンと軽くたたいた。
『強がらなくていいの。頑張りすぎちゃためだよ・・・』
リュウの顔から不意に笑顔が消えた。
『オレ、あの時から、ルイコさんのこと好きだよ。一目惚れだったけど、自分が信じたこの気持ちに妥協はしたくない』
リュウの、突然でさりげない告白。 今までの二人は、友達のような姉弟のような、じゃれあう子犬のような、そんな関係だった。 ルイコは、彼の言葉を不思議な感覚で聞いていた。
あぁ、この子も男だったんだ・・・。
リュウのまっすぐな瞳が、愛おしくもあり、少しだけ恐くもあった。
『ルイコさん、オレって、ルイコさんの許容範囲内なのかな?』
ルイコは無言で、すこしだけ困ったように微笑んだ。
『まぁ、いいよ。オレは、これからもっとルイコさんに近づく自信、あるから』
そう言ってから、リュウは話題を近頃大ヒットしているアクション映画の話に変えた。 その話の流れがあまりに自然だったので、ルイコはさっき聞いた彼の告白が、まるで夢だったように思えたのだった。
昨夜、自分の感情に何らかの影響を与えた二人の男・・・。
マツダレイジと、リュウことスギウラリュウのことを考えながら、ルイコはコントレックスをもう一口、今度は味わいながら飲んだ。
身体と感情の渇きを潤すにはちょうどいいこのミネラルウォーターは、昨夜、別れ際にリュウに渡されたものだ。
『ルイコさんにはダイエットは必要ないけど、これ、カルシウムがたくさん入ってるんだってさ。イライラや、仕事の疲れにはカルシウム取ったほうがいいよ』
リュウはそう言いながら、ルイコにコントレックスを手渡した。 そしてその後、彼女の耳元でこう囁いたのだった。
『オレはいつだってルイコさんのこと、見てるから』
彼の声はルイコの心に思いのほか気持ちよく響いた。そして少しドキリと心をざわつかせた。
あの気持ちは酔いのせいだったのか、それとも・・・。
酔いが覚めた今朝になっては、あの時の自分が何を感じたのか、よくわからない、とルイコは思った。
ふと時計を見ると、そうゆっくりしてはいられない時刻になっていた。
ルイコは、頭を左右に少しだけ振って、支度をするためにレストルームに移動したのだった。
(第4話に続く)
あらあら、対抗馬(?)登場ね!? 仕事ができる大人の男と、可愛らしい年下の男・・・。 どちらがお好みかしら? 私はね・・・いえ、私の話はいいわ(照)
今回のお話でルイコさんが飲んでいたのは、ダイエットに最適なミネラルウォーター コントレックス。 ミネラル成分豊富で、きれいになれる魔法の水。 お試しあれvv
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エゴイスト 第2話 〜アロマトピア〜
《第2話に登場する商品 アロマトピア02ローズマリー》
| アロマトピアO2 ローズマリー 販売価格¥1,260 【商品説明文】「アロマトピアO2ローズマリー」は、天然のエッセンシャルオイルの香りとともに、新鮮な酸素のすっき… |   |
エゴイスト 第2話 〜アロマトピア〜 (第1話はコチラ)
マツダが来てからしばらくは、最悪な日々だった。 入社以来10年、そこそこ順風満帆でやってきたルイコ。 ここにきて、こんな屈辱的な毎日を送るとは思ってもみなかった。
リゾートホテルのプロジェクトの方は順調だと、ルイコは思っていた。
ただ、時々彼女のデスクにやってきては、一言二言、気に障る言葉を落としていく 忌々しい上司の姿がなければ、もっとはかどるのに・・・ルイコは何度もため息を吐く。
室内の時計は、午後10時を指していた。 昼間は騒々しい社内も、この時間になるとさすがに静かになってくる。 建築会社の設計部という部署は、残業など当たり前であるのが常である。 定時に帰る社員は、ほとんどいない。 今夜も皆、それぞれが時間外で自分の仕事をこなし、少しずつ人口密度が減っていった・・・という感じだ。
そして今、この時間まで残っていた4名中、3名が帰り支度をしているところだった。 彼らが帰ってしまうと、ルイコただ一人が室内に残されることになる。
ルイコは寂しくなるどころか、実のところホッとしていた。
これで、仕事に集中できるわ。 貴方がいなくなったこれからが、私の時間なのよ、マツダ部長代理・・・。
『ヤマムラ君。精が出るのはいいが、ほどほどに頑張りなさいよ』
自分の後姿に声をかけたマツダが、他の社員とともに部屋を出て行ったのを確認し、ルイコは席を立った。
給湯室に行き、再び設計部に戻ってきたルイコは、水が半分ほど入ったグラスを手にしていた。 そのグラスをデスクに置き、一番上の引き出しから何かを大事そうに取り出す。 グリーンをあしらわれたその袋は、お茶のようなものに見える。 ルイコは袋の中から、一粒のピンク色の錠剤を取り出した。 その錠剤をグラスの水の中にそっと入れる。 シュワシュワと錠剤が発泡し、だんだんといい香りが漂ってくる。
袋には「アロマトピアO2 おしゃれなアロマ芳香剤」の文字。 ローズマリーの絵が描かれている。
ローズマリーの癒される香りを感じながら、しばらくルイコは目を閉じていた。 残業が多く、まして今大きな仕事を抱えている彼女の、唯一の楽しみが、 アロマに癒される時間なのだ。
さぁ、今夜ももうちょっと頑張ろう。
ルイコは背筋を伸ばした。
『なんだか良いにおいがするね』
仕事に集中していたルイコは、後ろから声をかけられ、思わずビクッとして振り向いた。
『へぇ・・・こんなのがあるんだね』
いつのまにかデスクの横に立っているマツダレイジが、「アロマトピア02」の袋を手にして うなずいている。
『ぶ、部長代理っ、お帰りになったんじゃなかったんですか!?』
『いやね、そのつもりだったんだけど、急に気が変わっちゃってね』
これ、差し入れ・・・と、マツダは提げていた紙袋を、ルイコのデスクに置いた。
『オレ、コーヒー入れてくるから』
『え?い、いえ、コーヒーなら私がいれて来ます』
慌てて立ち上がったルイコを、マツダが笑顔で制した。
『いいよ、君は続き、やっといて』
いったい、どういうつもりなのよ・・・。 私のきげんとって、社内に溶け込もうって腹かしら・・・。
差し入れのシュークリームとコーヒーを両手に持ちながら、ルイコはマツダの笑顔の意味を推し量っていた。
『どうしたの?えらく警戒しちゃって』
マツダが面白そうに笑う。
『君は、入社して何年になる?』
コーヒーを口に運びながら、マツダがたずねる。
『・・・今年で10年になりますけど』
ルイコの口調は固いままだが、彼は気にする様子はない。
『10年か・・・。どうりでね・・・』
奥歯にものがはさまったような言い方に、ルイコの怒りが爆発した。
『何かおっしゃりたいことがあるのなら、はっきり言っていただけませんか』
もう後にはひけない。
『私も10年間自分なりに一生懸命やって、それなりに自分の力を出してきたと思っています。 私の作品の何が気に入らないのか、はっきりと、教えていただきたいわ』
なるべく感情的になっていることを隠しながら、ルイコははっきりとした口調で言った。
『ま、落ち着きなさいよ・・・』
マツダは少しだけ首をかしげてニヤリと笑った。
『気の強い女は嫌いじゃないけどね』
彼は軽く息をついて続けた。
『10年っていうのは、大きな自信につながるキャリアだけど、ちょっと恐いキャリアでもあるんだ』
『恐い?』
『オレにも覚えがある。自分の力がそこそこ認められて、そこそこ大きな仕事に関われる。 でも、ここが、分岐点だ。オレ達のような技術畑の人間には特にね』
ルイコがわからない、というように首を横にふる。
『自分の力量を勘違いして、思い込みの激しい人間は、10年の重みに足元をすくわれる・・・』
マツダは、ルイコの目をじっと見つめた。
『君はさっきオレに、自分の作品の何が気に入らないのかって言ったよね』
ルイコは無表情でうなずいた。
『建築家って人種は、よく「自分の作品」って言葉を使いたがるが、おこがましいと思わないか?』
そう言いながら、マツダは持っていたコーヒーカップを置いた。
『オレ達の仕事はね、作品じゃない。芸術なんかじゃないと思うんだ。 オレ達が作ったイレモノの中で、人が生活し、泣き、笑い、いろんなドラマが生まれる。 オレ達は、その場を提供するだけだ。これが自分の作風です、と強引にイレモノを提供したって、中に入る人間が心から気持ちいいと思えなかったら、それはいい仕事とはいえないと思う』
マツダは、ポケットからタバコをとりだす。
『10年のキャリアっていうのは、自分のやりたいこと、好きなものを試してみたくて仕方がなくなってくる時期なんだ。 言い換えれば、自分の理想とする空間を相手に押し付けてしまいがちな時期。 クライアントのことが見えず、自分が正しいと思いがちな時期・・・』
彼は、タバコに火をつけようとして、躊躇した。
『あ、すまない。タバコなんかやったら、せっかくの香りが台無しだな・・・』
マツダは、ルイコが描きかけていた図面のある部分を指差した。
『例えばここ』
彼が指差したのは、リゾートホテルの女性用大浴場の平面図。 浴槽の周りをたくさんの花壇が取り囲む配置になっている。
『君は花でいっぱいの癒される浴室にしようと考えている・・・』
『はい、そうですが・・・それが思い込みだと言われるんでしょうか』
幾分冷静さを取り戻したルイコが低い声で答えた。
『いや、視点は決して悪くない。だが、本当に誰もが花に取り囲まれることに癒しを感じるんだろうか』
マツダの視線が宙に浮いた。
『リゾートホテルは不特定多数の人が、一時の夢を求めてやってくる場所だ。 いろんな人間の気持ちになって、いろんな可能性と、方向性を探ってみなきゃな』
遠まわしで難しい言い方は、やはり気に入らない。 でも、なんだか心に深く響くものがあるのも、ルイコは感じていた。(第3話に続く)
上司であり、ライバルであり、目の上のタンコブのような存在であり・・・。 でも、一人の男として見えてくる瞬間があるのよね・・・。 ルイコさんはお気づきになったかしら(謎笑)
今回の商品は《アロマトピア02 ローズマリー》 いい男も女の癒しだけれども、好きな香りも女の癒しよね〜(笑)
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